1「自己肯定感」をはぐくむ

・年齢による区分け
一般的ではありますが大人の都合によって0歳、1歳、2 歳とクラスわけをしているのが現状です。ですが画一的に「1歳だから」「2歳だから」と対応するわけにはいきません。子どもの成長は早いものですが、特に0〜2歳ちゃんは毎日成長します。ここで大事になってくるのが

・月齢の差
実際には 1 歳児でも限りなく 0 歳に近い子もいれば 2 歳に近い子もいます。月齢の差は私たちの想像よりも大きいものです。そこを一人一人考慮配慮しなければ「2歳さんなのに◯◯がまだ出来ないの?」といった視点が入って来がちです。私たちは小規模認可保育所の強みである少人数制を活かして一人一人の違いのある発育度合いを一人一人しっかりと見てゆきます。

・何歳だから~の押し付け
これらの子どもたちへ何歳児だからこれができなきゃいけないなどの、「べき」や「ねば」を押し付けや否定をしません。覚えの早い子もいますし、遅い子もいます。早い遅いよりもそもそも子どもたちの好みも違います。興味がない分野は成長が遅いのは大人でも同じこと。大人の押し付けや思い込みで成長を決めることはしません。

・「半歩」の歩み出しを大切にすること
大人から見れば「失敗」に見えることも子どもたちにしたら大きなチャレンジです。私たちはそれを大切にします。「できなかったけど、チャレンジしたね!できなかったことがちょっとできるようになったね!」と目標に向かったことを受け止めながらチャレンジしたこと自体を褒めることで「チャレンジすること=肯定的なこと」となってゆきます。

・自己肯定感
最近よく耳にする言葉ですが、大人になってもこの自己肯定感は人生においてとても大きなウエイトを占めてゆきます。自己肯定感の土台は「愛されているという確信」を自然体で持っていることがとても重要です。また、仮に失敗してもチャレンジを褒め続けることでお友達の失敗を笑うのではなく褒めるようになります。乳幼児期において肯定的な輪の中にいることは大きな意味があります。

・グリップ力
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれません。これは簡単に言えば「やると決めた時にやり抜く力」のことです。時には逃げることも同じくらい大切ではありますが、より良い人生のためにはやはりやり抜く力も大切です。これは成功するまで挑戦し続ける力、自己肯定感が土台になります。私たちはこれらの土台づくりのお手伝いをします。

子どもたち一人一人がポジティブな気持ちで物事にトライできる環境をつくることが私たちの使命として取り組んでおります。

2 チガウ(個性)を大切に伸ばし、共生・共存してゆく力を

・チガウを大事にする
人種、見た目、考え方、覚えの早い遅い、家庭環境の違いなどからくる「チガウ」を大事にします。

・カリキュラムでチガウ感性を
チガウは主とする言語の面でもあり、川崎園では活動の中に日常的に英語を取り入れてゆくことで日本語以外のコミュニケーションツールがあるという意識を当たり前に感じていただけます。

日本語以外の言語が当たり前にあることで、多様性許容値の素地をつくり、その他ダンスや体操、音楽などを通して様々な感性を磨きます。定期的な外部の専門家によるレッスンも全て追加料金なく受けられます。

・受け入れる・認める
そこでより重要なのがそれら沢山のアクティビティの結果である「できる、できない」を全て受け入れてゆくことです。
なぜなら覚えが早い子、遅い子たちがいて当たり前ですし、それよりも乳幼児期にそれぞれ劣等感などを持つことのないよう、「違い」を当たり前に受け入れることが重要です。みんな違って良いのです。

・チャレンジしたことがすごいこと
様々なチャレンジのできる環境づくりと子どもたちがアクティビティで上手くできなかった経験からも「違い」を学び、成功したら共に喜びます。特に0〜2歳の合同保育の時間では1歳さんや2歳さんが0歳ちゃんに優しくしてくれたりと、年齢や身体の大きさの違いも認識するようになります。(見ていて思わず目を細めてしまいます笑)もちろん幼児ですから目は離せませんが。。。

そして、チャレンジした時、失敗しても褒められるんだ!と思うと、結果的に人の失敗を笑わなくなります!
様々な違いに優しく、共に生きる 環境をつくっておりますし、これからもより良い環境づくりが私たちの使命です。

3、保育者がお手本になり「有り難う」に溢れる環境を!

・大人の笑顔から
まずは職員たちがお互い笑顔で「有り難う!」が言える環境づくりに力を入れております。これは容易には出来ませんが、保育者である私たちから始めねばなりません。

・子どもは五感で感じている
乳幼児期の子どもたちは大人の表情一つ、眉の動きにも注意深く観察しています。大人達の観察者として子どもたちは最も優秀であると言えます。
子どもたちは表現方法をまだ充分に学んでいないだけで、大人の感じていること、態度を繊細な感覚で理解しています。私たち大人は自らの経験=脳によって判断していますが、子どもたちは五感をフル活用して直感的に私たちの感情の在り方や気持ちを読み取ります。

・真似っこの天才たち!
その天才的な感覚による観察によって大人が使っている言葉やしぐさや習慣までを真似っこするのが大好きな子どもたちですので、「べき」「ねば」が多い環境ですと告げ口が増えたりしますし、逆に「有り難う」が多い環境ですと子どもたちも自然に「有り難う!」を沢山言い出します。大人達の子どもへの対応をそのまま子どもたちは真似をします。

・お手本になる
私たちも人間ですので聖人君子のような対応を完璧にこなすことは出来ないと思いますが、プロフェッショナルとしての自覚を持ち、より良いお手本となるべく奮闘しております。子どもたちの環境は大人に左右されてしまいますので、まず、大人の私たちがお手本となり「有り難う」に溢れる環境づくりや愛情溢れる環境づくりに邁進しております。