RSウイルスって、よく聞くけど
実際どんな症状なの?
と聞かれると
よく分からないですよね。
子供を持つと、
たくさんのウイルス名を聞くようになり
ママの頭もパニックになります。
今回は、
RSの症状や感染経路などについて
見ていきましょう。
RSウイルスとは?
RSウイルスとは
「Respiratory Syncytial(=呼吸器の合胞体)」
の略です。
原因となるRSウイルスが感染し
急性呼吸器感染症の症状が出ます。
新生児も感染し、
生後1歳までに半数以上。
2歳までにほぼ100%。
が1度は感染すると言われています。
1度感染したら、もうかからないのではなく
生涯にわたり何度も繰り返すウイルスです。
症状は、軽い風邪のような症状から
重症化して肺炎や細気管支炎などを起こし、
入院が必要になる場合もあります。
初めて感染発症した場合は重症化しやすく、
新生児や乳児期早期(生後数週間~数カ月間)に
初めて感染した場合、
細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を
引き起こす場合があります。
毎年、インフルエンザよりも先に流行し、
夏ごろから徐々に始まり、
秋になると患者数が急増。
年末をピークに春ごろまで続くと言われています。
細菌類は、湿気が多い夏に感染することが多いですが
ウイルス類は、乾燥した冬が多いです。
重症化しない場合は、ただの風邪だと思い
感染に気付かず完治することが多いです。
乳幼児の
肺炎の50%
細気管支炎の50~90%
がRSウイルスが原因と言われています。
ただ、このRSウイルスに限ったことではないですが、
赤ちゃんや高齢者というのは
感染症にかかると
重症化しやすいので注意が必要です。
RSウイルス潜伏期間と症状は?
潜伏期間は、4~6日で
その後、発熱、鼻水、咳
などの上気道症状が
2~3日続きます。
通常は、約1週間から10日程で
治ります。
ただ、3割程度の人は
気管支炎
咳がひどい
呼吸が荒くぜいぜいする
などの症状が現れます。
感染した約1~3%が重症化し、
入院治療となります。
重症化しやすいリスクとして
新生児や生後6カ月以内の乳児が初めての感染
低出生体重児(出生時体重が2,500g未満)
心臓や肺の基礎疾患
免疫不全
ダウン症
がリスク因子として知られています。
大人でも、RSウイルスに感染している
子供がいる環境の場合、
一度に大量のウイルスに晒されるため、
症状が重くなる場合があります。
冬に乳児が鼻水、咳が続き
「ぜいぜい」してきた症状の場合には
その30~40%がRSウイルス感染症によるものと考えられます。
発熱は、高熱(39度以上)になることはまれで、
38度台が多いです。
感染経路は?
潜伏期間は4~5日ですが、
症状が発症して改善した後も、
体内にウイルスが残っている場合には
ウイルスを周囲に感染させることになります。
ウイルス排泄期間は7~21日と長いので、
感染が広がりやすいです。
主な感染経路は
飛沫感染
接触感染
です。
そのため、軽い症状の場合は、
学校を休んだりすることも無いため、
咳やくしゃみ等から感染が拡大します。
予防方法
主な感染が
飛沫感染と接触感染であるため、
マスクの着用や
手洗い・うがいの徹底が重要です。
マスクは、感染から予防するためにも
必要ですが、
鼻水や咳といった諸症状がある方も
エチケットとして
マスクをしましょう。
手洗いは、手指を石鹸でしっかり洗いましょう。
また、接触感染を防ぐためにも
家の中のドアノブなど
日常的に触れる部分を
清潔にしましょう。
子供のおもちゃなども
個人専用が難しい場合には
1つひとつをこまめに拭くことが大切です。
まとめ
生後半年からは免疫があると聞いて
ママ達も少し安心してしまう方も
多いですが、
RSウイルスは新生児でも感染してしまいます。
そのため、秋から冬にかけて出産する場合には
産後は十分注意して過ごしましょう。
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